う折々

魚突きとスノーボードと…か

2021夏遠征② スジアラ捕るおじさん

「追い撮り」とは

 FPSは見飽きたからTPSが見たい!ということで、最近、潜って突く人を「追い撮り」できるチャンスを伺っています。追い撮りとは、文字通り、潜って突く人を追い掛けるように潜って、一部始終をおでこのGoProで撮影することなのですが、やってみるとこれが案外難しい。

 なぜかというと…

  • 被写体となる人にずぅーっと付いて回らないといけない(よって、自分は基本的に捕れない)
  • 捕獲率が高い人に付いて行かないと、撮れ高も捕れ高もゼロに(幸い、身の回りには上手い人ばかり!)
  • 海中まで付いて行くせいで魚が散るかも&捕られる側もカメラを意識してミスしがち

 以上のことから、「私は捕れなくてもまあいっか!という気持ち」と、「(魚散るかもしれないけど)付いて来てもええよ!という人」と、「ちょうどいいタイミングとシチュエーションで魚が現れる」ことが揃わないと良い映像は残せないのだ!

 

 

偶然上手くいったのはコチラ

 

前回の続きです

 

絶好の追い撮りチャンスがやってきた!

 さて、話を遠征に戻しましょう。

 魚影の濃い瀬で同行者(通称:ハヂメ)と合流。ちょうど真下にはオオモンハタがわらわらといる。同行者はオオモンハタを間違いなく捕ってくれる。よし、追い撮りしよう!

 ターゲットがオオモンハタという物足りなさは否めませんが(オオモンハタに失礼)、またとない絶好のチャンス。しっかり撮っていきましょう。

 

 ハヂメさんが海面で息を整え始めたので、いつ潜り始めても良いようにGoProをオンにしておく。ピピピッ

 録画を開始して2分が経ちそうなとき、ハヂメさんがシュノーケルを口から外して…ジャックナイフ。

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潜行するおじさん

 同じタイミングで付いて行くと息が持たないので、私は15秒くらい後からジャックナイフして追う。

 ちょうどハヂメさんが岩の上に着底したので、同じ岩の斜め左後ろ着底を目指して潜行。

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魚影濃いゾーンが見渡せる岩の上に着底

 私も着底したところで、ハヂメさんの目線を意識して見ると…さっそく何かに狙い始めたようだ!ウェヒヒ…いいぞ…

 

 …ん?オオモンハタ狙いにしては目線が高い気がする。オオモンハタを狙っているとすれば、岩の下の方を覗くように見るはずなのに、遠くの中層を見ているような…

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もやもやしていたら、ハヂメさんがゴムを引いた!

 ハヂメさんがゴムを引いた!が、何を狙っているのか私の目には見えない…どうしよう!どこを見れば(写せば)いいのだろう!最高のシチュエーションと思われるのに、まさかの「ターゲットが分からない」状況にテンパる。

 こういうときほど落ち着こう。どうやらターゲットは左前方にいるようだから、ハヂメさんをアングルの右側に写るようにしつつ、左前方を広く写すように意識をしてみよう。

 

 私のテンパりなぞつゆ知らず、ハヂメさんは明らかに何かを狙って、一段下の岩に移った。見えない焦りを堪えて静かにゆっくりと追う。

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明らかにロックオン状態

 

 さらにひとつ先の岩にするりと乗って…

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ようやくターゲットを視認!スジアラだっ!

 

 おわ!見えたァァァ!

 向こうの方から70cmはありそうなスジアラがゆら〜っと向かってきているではありませんか!

 これは!捕れる!完璧なシャッターチャンス(もう撮ってる)

 

 ハヂメさんが岩の上から身を乗り出し、詰めのワンダッシュからの…

 

 …発射!

 

 

 

 

 

 

 

 

 「カツン」

 

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がっくし

外しました。

 

 

〜浮上して〜

うおり 「ふぁぁああゔあああーーーーーッ!」

ハヂメ「捕れたね🥺」

うおり「いけた!🥺」

ハヂメ「失敗した🥺」

うおり「ゔぅいやー(撮影は)完璧だった!俺もォ(超くやしい)!捕れてたらああぁああ(映像・漁獲共に完璧な追い撮りだったのにいィィイ)🥺」

 

東シナ卍リベンジアラーズ

 さっきまで私が何度も潜っている間は影も形もなかったスジアラが、ハヂメさんが潜った途端に現れた…さすがハヂメ御大です。

 外したことで散ってしまった可能性は高いけど、他の個体が現れてくれることに期待して、今度は捕るつもりで潜行。

 

 潜行中、さっそくスジアラ発見。が…

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ちっちゃい(45cmくらい)

 

 辺りを見渡したけど、どうやらこの個体しかいないようだ。

 かなり迷ったけど、最初で最後のスジアラかもしれないので、狙いを定めていたら…

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奥から大きいスジアラが現れる!

 60cm後半はありそうだ!全力で狙うサイズ!

 ヤス先をスーッと方向転換。

 

 スジアラはこちらに興味津々のようで、ゆっくりとこちらへ向かってくる。

 私はすでにゴムを引いていて、いつでも撃てるという抜群のシチュエーション。フィンを漕がずにマイナス浮力に任せつつ、身体を斜めにしてゆっくりとスジアラに寄って行く…

 

 右の岩の下に入る直前でピタッと止まったお顔を目掛けて…

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ドン!

 

 案の定、突かれたスジアラは目の前の岩下に突っ込む。

 岩下は空間が大きそうだったので、中で引っ掛かる心配はしていなかったけど、奥には行きすぎないように適度に引っ張って…

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ダッシュが緩んだところで引っこ抜く


 穴から出そうというタイミングでもうワンダッシュしてきたので、手前の岩を右足裏で踏ん張るように蹴って、引き剥がしつつ浮上を始めて…

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よし、浮いた

 

 難なく浮かせて一安心。

 海面に近づくにつれて紅くなっていくスジアラ、何度見ても好きです。青いアイシャドウも素敵です。

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65cmでした

後でハヂメさんに聞いたら、ホクロの感じ的にこの個体が初めに外したスジアラかもしれないとのことでした。

 

スジアラを締めていたら…

 スジアラ捕れなかったおじさんがリベンジして、無事にスジアラ捕るおじさんになりました。

 しかもこちらは70cmオーバー!さすがです!

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ナイススジアラ!

せっかくなので…

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ツーショット

薄濁りの海に〜誓ったリベンジ〜♪

 

 〜つづく〜